バリニーズ観察記

どさくさにまぎれて

芸術の村と言われるバリ島・ウブドは、古典的手法で描かれた作品から、個性的な近代アートに至るまで、実に幅広く多彩な絵画で彩られている。中には、有名な画家の「出来が良い」とはいえない贋作や、そこらじゅうで見かける似たようなマネッコお絵かきなど…

な〜か〜よ〜すぃ〜

こちら側が要求したポーズではない。決して。「友達と一緒の写真を撮って〜」と頼まれたので、カメラを向けた途端にこの熱い抱擁。 日本の大学生ではありえない無邪気っぷりに、少々たじろいでしまった私であった。しかしこういった「肌と肌との触れ合い」は…

帳尻合わせ

偶然、行きつけのインターネットの店じまいに立ち会うことがあった。 つい先日のことである。スタッフ君は、パソコンに打ち込まれた売上の数字と睨めっこしながらお金を数えた。 心配になるほど、何度も、何度も「あ! また忘れちゃった。幾らまで数えたんだ…

デワさんのお買い物

「一緒に釣りに行こう」だの「デンパサールのお菓子屋さんに連れて行ってあげる」だの、さんざん口約束を交わしたにもかかわらず、それらをことごとくドタキャンし続けた宿のオーナーのデワさん。理由は「忙しいんだもぉーん」。 でも、隣町までサッカー観戦…

それしきのこと

個人的な約束ではない。 金銭のやり取りが発生するビジネスの話である。 規模はどうあれ商談である。それでも約束をすっぽかされることがある。相手にとって「取るに足らない取引先」と判断されての事かもしれないが、あれほどしつこく「忘れないでね」「大…

ハッピーバースデー★インドネシア

そういえばここ一週間ほど、街中で頻繁に、インドネシアの国旗を目にする機会が増えた。このとき私は初めて、インドネシアの国旗が日本と同じ「赤と白」のみで彩られたものだと知った。この国にしてはやけにシンプルな国家のシンボルに、身勝手な違和感を覚…

追いつ、追われつ

バンガローのオーナーに誘われて、「お寺のお泊り警備」の実態を見学することになった。 なにより、それに付随する「警備の夜食として作られるラワールが食べられる」というエサに釣られてのことだったのだが、オーナーがよく「今日はお寺のお泊り警備で大変…