お祭り気分も残すところあと数日

ネパール国民が大いに盛り上がるお祭り「ダサイン」も、残すところあとわずかである。

一週間以上も続くこのお祭りだが(うちメインは数日間だけ)、ただの「ビジター」である私は当然のごとく「まるで他人事」なイベントである。

他人事どころか「メインの数日間なんか、お店もレストランも閉まっちゃって町中静かになっちゃうし、つまんないなぁ」と、「ダサイン、ダサイン」とはしゃぐネパリーとは逆に、なんだか遠い目になってしまう私なのであった。そうまるで、背中を丸めて哀愁漂わせる路上のこの犬のように・・・↓

大抵のネパリーが家族の元へ里帰りしちゃうし、嬉しそうな顔してる彼らを見てると、バリ島からタイ、そしてネパールへと移動して、すでに二ヶ月あまり家族と離れている私は、ちょっとホームシックになってしまうのである。ほんのちょびっとね。

それでもメインであるティカの日には、友達の家族やら親戚やらの家を訪問して、私も額にティカをしてもらったりしたわけだが、今年は天候に恵まれずに雨がだらだらと降っていたせいもあって、なんだか盛り上がりにかけたメインデーだったような気がする(どこまでも他人事視線で見ていた私の至極個人的な見解であるが)。

だってさ、もう周りって常日頃から「お金がない、お金がない」って、景気の悪いことばっかり言ってる人たちばっかりなのに、そういう文化だから仕方ないんだろうけど、このダサイン期間中に限っては、家族や親戚へのプレゼントや飲み食い、新しい衣服を購入するのに大金が必要になってくるらしくて、お互いに借金の申し出とかして「どうしても貸してくれないと困る」だの「俺だって金に困ってる」だの「これじゃ里帰りできねーよ」だのやってるのを見てると、どうしてもシラケタ気分になってしまうのである。

お金ないなら、それ相応に楽しめばいいじゃん。無理してお金使うのやめなよ。(このお祭りのためにお給料一か月分とかそれ以上のお金を消費したりする)

最初からわかってることなんだから、一年に一度のこの時期のために、少しはお金残しておけばいいじゃん。

そして、あれほど「お金なぁ〜い」「お金どこぉ〜?」と言ってた連中は、一日中トランプゲームなどして、なけなしのお金を賭けているのである。

なんだか大変ですね、ダサインって。

やはりこんな風に人事で片付ける私は、現地の文化を理解しかねる外国人だからなのだろうか? 疑問符つけるまでもなく、「そう」である。


ダサイン祭り中のメイン数日間は、ツーリストエリアのタメルでさえも、シャッターの閉まる店舗やレストランは少なくない