忍耐必須。オゴオゴ鑑賞

オゴオゴパレードはこれで二度目の鑑賞になる。
いずれも一人。

独り身とは、パレードが始まるまでは寂しい感じもするが、会場が熱気に包まれる頃には大勢の観光客にもみくちゃにされ、そんな寂しさなど一気に吹き飛ばされるばかりか、暑さでベトベトになった他人の肌が密着し、鬱陶しいくらいである。
(なんか気の紛れ方の意味合いが違っているが・・・)

あまり体験したくないニュピの日は三度目になるというのに、オゴオゴ体験は計算合わない二度目という理由の裏には、昨年ここウブドではオゴオゴが開催されなかったからである。

バリ島全土だったか?それともウブドだけだったのか?
開催されない理由はなんだったのか?
現地の人に理由を聞いたけど、言うことが人それぞれ違ったので、ことの真意は定かではない。
わからなくても「別にいっかぁ」って感じである。
理由がなんであれ、やらないものはやらない。
でも、ニュピという日はしっかりやってくる。
ただそれだけのことである。

とにかく蒸し暑いバリ。
パレードが始まるまでの待ち時間は短い方がよい。

「17時くらいにスタートする」という現地人からの情報を得て、18時ちょっと過ぎに目的地に向けて歩き出す。
それでも「あと一時間くらいは待つことになるんだろうなぁ」と、少々ゲンナリしながら場所取りをしていると、「お神輿わっしょい」がスタートしたのは、意外にも18時30分ちょい過ぎの日暮れ時であった。
それでも「予定」を1時間半はずれこんでいるものの、昼間の炎天下でクリメッションセレモニー(お葬式)を三時間も待った私的には許容範囲内の遅れである。

私が見学したのは王宮前であるが、他にもいろんな場所でオゴオゴパレードは開催された。
「次は5歳から6歳までの幼稚園児によるオゴオゴです」とアナウンスが入ると、ちっちゃいチビッコがミニサイズのオゴオゴを担いで「わぁ」と可愛い声を精一杯張り上げて登場する。

彼らのデビュー舞台である。
かわいいわぁ〜〜〜。

周囲には大人が何人か付いて、「はい、もうちょっと上にあげて」「こっちの方にも歩いて見せて」とか言いながらお手伝い。
そうよっ!! もっとこっちに近づいてキュートな姿を見せて頂戴。
保護者のような気分になってカメラを構える自分ってなに? とか思いながら、目の前を去り行くチビッコたちの後姿に「がんばったねぇ。癒された!!」と、拍手で見送る。

「今度はアバターの登場ですっ!!!」のアナウンスには、大勢の観光客が「えっ? アバター??」って感じの反応で、実際出てきたオゴオゴを見て「あぁ、アバターねぇ。まぁ、言われてみればなくもないのか?」という反応。
オゴオゴ本体にも名札のように「AVATAR」と書いてあるせいでカッコ悪さ倍増である。

微妙なアバターと対決というカタチで登場したオゴオゴが、私が一番「カッコイイ!!」と目をつけていたオゴオゴなのだが、てっきりネズミだと思ってたのに「タイガー」とかって紹介されてたんだよね。聞き間違いかな?いや、でもはっきり「タイガー」と言ってた。タイガーか? これ。どう見てもネズミだろ。マウスだろ。

動きの激しいものや、電飾で派手に着飾ったものなど、本当に実にさまざま。
そう、そして本当に本当に・・・。
長いよっ!!!!

20時過ぎてもパレード終了する気配なし。
いい加減2時間くらいで終わるだろうと思って頑張って立ち見してるも、20時半過ぎても終わらない。

限界だ。

映画だって座って見るもんなのに、こんな人ごみの中で、そしてムンムンした気持ち悪い熱気の中で、このような大作を最後まで見送る根気など私にはない!!!

人ごみの中をかき分け、退散する。
リタイアである。無念だが仕方ない。
これでも頑張った方である。
堪えた方である。

ディズニーランドのパレードのような「おとぎの世界」とは、ま逆の世界を突っ走るオゴオゴ。近くで見ると迫力満点なので、機会があったらこの時期を狙って遊びに来てみてください。ただし、「おとぎの世界」に慣れ親しんだお子様には、少々刺激の強いものになる恐れがあるのでご用心。