消息不明

10月にネパールへお出掛けするためにタイを経由して、バンコクの漫画喫茶で張り切って日記を更新したというのに、二ヶ月も滞在したカトマンズでは一度も「はてな」にアクセスすることがなかった。

のんびり、まったりの日々だったといえばそうだけど、比較的平穏な時間の中にも大小いろいろなことはあって、書き連ねることはアッチコッチに散らばっていたのに。

散らかすばかりで、かき集めて整理整頓するのが不得意な私は、こーいうことに限らず「ホッタラカシ」ってことが多い。

自分の「ホッタラカシ」は棚に上げておいて、友人や、お気に入りのサイト、ブログがしばらく「ホッタラカシ」になっていると「おい! どーなってるんだっ!!」って、舌打ちしたい、身勝手な気持ちになったりする。

それは大抵、とってもちっちゃな、瞬間的な感情でおさまるのだけれど、そーはいかないときなんかもあって、今日はそれがどうにも治まらず、不慣れなネットサーフィンなんてやってしまった。

とても素晴らしい表情を捉えた写真を撮る方のサイトで、ここのところずっとアクセスすることはなかったのだけれど、ふと懐かしい誰かを思い出したような一方的な想いで、そのサイトを訪れてみた。

『指定されたページへのアクセスは禁止されています』

門前払いをくらった気分だった。

無機質で、無情な表示に呆然としつつ、管理人の思いをスマートに汲み取ってやることも出来ず、私は「探し物」に再会できるよう、思い浮かぶ限りのキーワードを入力して探し回った。

でも、辿った先にあったのは、どれもこれも私の求めるメッセージではなかった。

事情あってのことだと思うので、あえてここでは具体的な表記は避けるが、旅先のアジアの表情を、光を、空間を、柔らかに、暖かく、包み込むように写真を撮られる方で、自費でCD付の写真集も出されていた。

ああ、せめて、せめてあのとき、その写真集だけでも購入していれば。

悔やんでも悔やみきれない、たいせつなものを見失ってしまった気分である。