オトク?なポイント?

ここ二年ほどお世話になっている美容院の担当者さんから「家庭に入るために来月で辞めます」と報告を受けた。

彼女が辞めてしまうのは残念なことだけど、美容院を変えるいいキッカケにはなったかも。

前々から新たな美容院を開拓しようとは思っていたけど、馴染みの担当者さんからナカナカ離れられなかった私。技術面で高く評価していたというより、彼女の居心地の良い接客がお気に入りだった。

唯一私の「浮気心」を思い留めていた彼女が「引退表明」をしたとなれば、わざわざ隣駅まで足を延ばす必要もないというもの。家のすぐ近所にオシャレな美容院もオープンしたばかりだし。

と思ったら、なかなかたまらないポイントが本日分で満了となり、次回に1000円分の割引待遇を受けられることに。

「ン万円に一回発生する希少なサービスを受けないのはもったいないかも」

実にセコイ。

こういう考え方が災いして、私は未だにあれほど切望していた「携帯電話ポータビリティ」の制度を利用できないでいる。

ものすごーく携帯電話会社を鞍替えしたいのに、この「ポイント制度」という微妙なサービスに行く手を阻まれて立ち往生しているのだ。だって、無駄にするには惜しいくらい結構なポイントがたまってしまったんだもの。

今では、どこで何を購入するにもついて回る「ポイント」。あ〜あ、企業の「思惑」にまんまとはまっちゃってるなぁ、私。

同じ理由で二の足踏んでる人は世の中結構多いらしいから、一見するとお得な「サービス」も、実は大部分の消費者にとってはそれほどメリットあるものではないのかも。

今や多くの業界で導入されて、これだけ世の中に氾濫している「ポイント制度」だけど、それに関するルールなどは完全に各企業に委ねられているのが現状で、不透明なことも多く、いろいろ課題もありそうだ。

「ポイントを貯めたいから」

なるべく特定の航空会社を利用し、近所のスーパーに通う。実際に足を運ばさずネットでの買物に集中する。

気付けばポイントにがんじがらめになって、狭い世界を行き来するだけになっていた---なんてことにならないよう、使い分けていくことにする。