姿を消したモノの明と暗

思えば二週間ほど前、職場で「歯の詰め物が取れやすい食べ物」として話題にあがって以来、無性に食べたくて仕方のなかったものが不二家のミルキーだった。

私はこのミルキーが大好きで、歯科医院に通院中の身であるにも関わらず、この日以来、買い物に出ると「お菓子コーナー」に立ち寄ってはミルキーを探すようになった。

しかし思いのほか、ミルキーは私の身近にある商品ではなく、そうこうしているうちに、不二家による深刻な不祥事が発覚し、トレードマークであるペコちゃん商品は市場から姿を消しつつある状況になってしまった。

一方、テレビ番組で「ダイエット効果がある」と放映された納豆に至っては、「買い」と「注文」が殺到した為に品切れとなり、容易に手に入らない状態になっている。

ようやく、とあるスーパーで手に入れることができた納豆は、以前は100円で購入できたというのに今日は140円であったと、そう母が嘆いていた。

根本的事情はまるで違うが、どちらにしても、その商品を愛顧している消費者としては辛い現状である。