年末の締め切り制作物

困ったことになっている。

年賀状制作がまったく進まないのだ。

自分自身の年賀状なら問題はない。制作がスタートするのは、たいてい毎年「年明け」からだ。いつものことである。

しかし・・・。

今年は「赤ちゃん誕生のご報告」を兼ねた妹夫婦の年賀状制作を請け負ってしまったものだから、そうもノンキに構えていられない。

「所帯持ちの年始挨拶を、三が日越えさせてしまうのはマズイだろ」

そう自分を追い詰めても、すでにすぐそこには「年末」が近づいている。その距離わずか、目と鼻の先である。もう、一刻の猶予も許されないような緊迫した状況だ。

年末。今の私には「世紀末」という響きにも聞こえるほど、切羽詰った状態である。にもかかわらず、とにかく時間がないのが現状。なんせ仕事納めは明日なのだ。しかも今週は六日間連続勤務だった為、とてもじゃないが「年賀状」という風物詩に携わっている悠長な時間などなかったのだ。

私の年賀状作りは、たいていパソコンを使って制作されるのだが、まずは膨大な写真の中から今年のベストショットを厳選し、フォトショップで画像処理後、イラストレーターで画像や自筆のイラストなどを置きながらデザインを施して、オリジナルの年賀状を作り上げる。これが結構手間隙かかる作業なのである。

だからどうしても、年賀状制作は「なんだかんだと忙しない年末が明けた年明け」へと、ズレこんでしまう。そんなものだから、たまにせっかちな友人から「あんたからの年賀状が届かない」というクレームを頂いてしまうほど、それは時期を外した投函となってしまうのである。

そんな実績を持つ私に「気合の入った我が子の年賀状」を託した方にも責任は・・・、まぁ、まったくないわけなんですが、今年最後の重大任務をまっとうするため、2007年へのカウントダウンぎりぎりまでパソコンに向かっている自分を想像すると、なんだかどうしようもなく不憫に思えてくるのである。