油断してたら終わってた

バリ島ではおあずけだった友達との楽しいティータイム(私の場合メインはケーキ!!)。
ここ日本では「美味しいケーキ」を食べることができるオシャレなカフェには困らない。
ワンサカあるよ、ワンサカ。
あぁ、しあわせだなぁ〜〜〜。

そんな「幸せ時間」を共有する仲間の内の一人と私は、特に強い絆で結ばれているため、こんな会話で盛り上がる。

「ところで花粉の方はどう?」
「あー、花粉ねぇ。今年はあっという間に終わっちゃったよ!!」

えっ?

わが耳を疑う。

応えはもちろん「鼻水大変でさぁ。本当に花粉症って厄介だよねぇ」ってのを想像してた。
だって、私たちは「花粉症」というアレルギーを持つ同士として、強い絆で結ばれているはずだから。

「花粉って、終わってるの?」
「うん。今はヒノキ飛んでるらしいけどね」

そっか・・・。

私はスギもヒノキも持っている。
だから一足お先にこの友達が、花粉の苦しみから解放されているとは気付かなかった。

「二月下旬頃に花粉が飛び始めたなぁ〜って感じてすぐに、薬局行って花粉症の薬買ったんだけど、今年はこんな天候だから、それからすぐに花粉の症状なくなったよね。すっごくラクチンだった」と、ケーキを頬張る私のように、とても幸せそう。

そう。あなたは卒業してしまったのね。
スギばかりか、ヒノキも、そしてハウスダストも、果てはネコの毛アレルギーをも持つ私を置いて・・・。
春ってなんだか、ちょっぴりビターな季節でも、ある。