Motiミーティング(正真正銘のボランティア参加です)

以前に書いたかもしれないが、「Asian Zakka Moti」は、実質ふたりの人間によって立ち上げられたものである。

半ば半強制的に「巻き込まれる」ようなカタチではあるものの、今では数人の人間がこの雑貨屋に関わるようなり、それらの力によって支えられている部分が大きい。

ありがたいことである。

いつからか私は、このメンバーのことを「チームMoti」と名付け、日本以外のどの場所へ居ようと、お店の件でちょっとした動きがあればメールで回覧を綴るようになっていた。

メンバーは、Webや誌面のデザイナー、フリー編集者といった面々で、お店のオンラインショップのデザインやシステム構築、広報的な部分の文言、ときには英訳などの各方面で本領を発揮してくれている。

あるいは、アタマに血が上って興奮し、感情的な部分で物事を判断しそうなときもまた、彼らは「Moti」というお店に愛情を持ちつつも、冷静かつ客観的な言葉で私を諭してくれる。

精神的な面でケアされる部分はとても大きく、強く信頼している人たちである。

今はお店の中心にはなくとも、励ましの言葉や有り難いアドバイスをくれる人もいて、何か結びつきやキッカケがあれば、「Moti」というお店を通して新たなことにどんどんチャレンジしていけたらと思う。

さて。

そのチームMotiだが、ここのところ数ヶ月に一度、多忙なメンバーが顔を合わせてミーティングを開くようになった。

実際は「ミーティング」と称した「座談会」のようなものなのだが、そのような名目でもつけないと、収集をかけるのが困難なため「お店のことで検討したいことがある」だのなんだのと言っては集合をかけるのである。

確かに、ある課題について話し合う時もあるのだが、大抵はメールで済むようなお店の報告や雑談であったりするので、ものの30分ほどでお店に関する話し合いは終了してしまう。

しかし彼らは決して、「こんなことでいちいち呼び出すな」だの「話ってそれだけ?」だのといった発言の権利を行使せず、その後は何事もなかったのごとく、各自で好き勝手な時間を過ごし、電車で片道一時間もしくはそれ以上の道のりを「またね」と言って帰ってゆくのである。

今は、デコボコ道を歩いているように感じることもある雑貨屋経営だが、心地よく、安堵できる場所があるからこそ、進んでみようと、そう思える。