300億円の先・・・

庶民のわたくしはこのようなニュースが飛び込むと、ついついその全体像を「金銭的感覚」で捉えてしまいがち。感性が乏しくてイケないです。

とはいえ、ベッカム様。

週給100万ドルの報酬って一体どんなものなんでしょうか? もはやこれは、天文学的数値に達したといっても大袈裟ではないだろうと、わたくし個人のレベルで勝手に判断いたしました。

ベッカムと、わたし。

世界の一流フットボールプレイヤーと、ある島国の一般ピープル及び一介のハケン社員。

そもそもこの二者を比べて考える時点で方向性を誤っているわけだけど、照らし合わせずにはいられないそのサラリー格差。

ここ数年日本で問題とされている「正社員」と「派遣社員」さらには「パート及びアルバイト」さらにさらに近年増え続ける「フリーター」の所得格差問題など足元にも及ばないスケールのデカさ。

そうはいっても、深刻さ加減でいえば後者の方がよっぽど身近な話であって、所詮ベッカム様の話なんぞ「完全なるひとごと」レベルではあるんだけど。

ところで。

「派遣」と言えば、篠原涼子がスゴ腕の派遣社員役を演じる連続ドラマ「ハケンの品格」がスタートした。ここ数年、派遣社員で生計を立てている私としては「(よく)あるある!」などと共感する場面も多く、大いに楽しめた。

しかし、冒頭で触れた「ベッカム様の年俸」よりも、「興味深いドラマの今後の展開」よりも、実はそれ以上に気になることがある。

小泉孝太郎である。

なんだか「あっという間」に芸能界に躍り出て、そして「あっという間」にすっかり姿を消したかに思われた孝太郎氏であるが、ここ最近、チラホラと復活の兆しを見せ始めている。

もちろん、先に触れた「ハケンの品格」にも出演しているし、その直前にゴールデンタイムで放映された二時間ドラマでも主演級の役どころだったし、つい最近も、毎回結構「旬」な芸能人がゲストとして「チンパンジー」に招かれる深夜番組にも出演していた。

ひょっとして「コータローブーム」再来か? それとも、私の知らないところで「何かが解禁」されたことによる一時的な現象か?

これはもう、プチミステリーである。

プチではあるが、謎には変わりないのである。

とはいっても所詮「プチ」なので、逆に「すっかり鳴りを潜めた」元首相であり、孝太郎の父でもある小泉純一郎氏の行方の方が気になるという程度だったりする。

300億円という壮大なスケールの話題から、最終的にたどり着いてしまった事柄に対し、私は今、ワケのわからない自己嫌悪で胸が詰まる思いである。