リモコンを本に持ちかえて

「テレビを背負って学校に行け」

通学前、遅刻時間すれすれまでテレビに釘付けになる娘の後ろ姿に、父はよくこう言ったものだ。

それは数年後には「テレビを背負って会社へ行け」と、一部内容に若干の変更があったものの、親の嘆きは変わらない。

趣味趣向は変わったものの、確かに私は、どちらかといえばテレビ鑑賞が好きだ。

そんな私だが、他国で数ヶ月間を過ごすとなると、たいてい滞在先の宿にはテレビなどといった贅沢品とは無縁の生活を送ることとなる。

すると私の生活は「テレビ鑑賞」から「読書」へとそのスタイルは一変する。

春先からのバリ島滞在からネパール、そして日本に帰国してからの数週間も含め、読破したのはざっと20冊を超える。

中でも印象深く、魅力的だったものを独断と偏見でピックアップしてみた。興味のある方は参考までに↓

・青の炎/貴志 祐介
同氏の作品「黒い家」には戦慄が走りました。ほんと、恐かった‥。

・殺し屋シュウ/野沢 尚
これからも他の作品が読みたかった。残念です。

・男こそ顔だ/大石 静
いわずと知れた人気脚本家による深みのあるエッセイ集。

生協の白石さん/白石 昌則
粋なコメントにクスリと笑ったり、ホっと和んだり。癒しのひとときに。

・淑女のエチケット/五月女 ケイ子
明日から素敵なレディーになれそうです。

・ネパールに生きる/八木澤 高明
ネパールのおかれた現状を少しでも知りたい方にお勧め。

・アホかお前ら!/井筒 和幸
香田証生さんはなぜ殺されたのか/下川 裕治
・アジア的生活/浜 なつこ